平成27年に開山1300年を迎えた、歴史が刻まれた由緒ある寺院です。

寳雲山来振寺は、霊亀元(715)年に行基が建てた法相宗新福寺が始まりであると伝えられています。
神亀2(725)年6月18日に、寺の裏山である白山に黄金色の雪が降り積もり「加賀の白山権現、菊理姫神天下る」
それを伝え聞いた聖武天皇の勅号により、来振寺と名を改めたということです。

国宝の絹本著色五大尊図
不動明王・降三世明王・軍荼利明王・大威徳明王・烏蒭沙摩明王の五幅。1088年(寛治2年)の銘。
をはじめ、多くの文化財を有します。

奈良国立博物館 名品展 『国宝五大尊像五幅』公開

奈良国立博物館

奈良博名品展
平成31年2月19日〜3月14日


奈良博創立100年の特別展より、24年ぶりに「国宝五大尊像五幅」が展示されます。
本図は天台宗智証大師円珍が、仁寿3年(西暦852年)唐へ渡り、6年の歳月がすぎ、天安2年(西暦858年)に帰朝し、会得した原画を基にした御請来図像であり、天台密教系の最古の五大尊像である。


降三世明王「寛治2年10月10日 / 奉開眼供 / 養了」
       ※西暦1090年
軍荼利明王「寛治4年6月1日 始自[  ]日至」
       ※西暦1092年

上記二品の裏に、墨書きで残されています。